練馬は暑い1日でした。
しかし天気が良いと母江は「いい天気だね〜」と言って元気になります。
それでも日中は暑いと思ったので家で大人しくしていました。
陽が傾き始めた頃にバスで荻窪へ向かいました。
今日の行き先はメガネ屋さんです。
前回作ったメガネが近くの物を見るためのメガネでした。
太郎が以前「そのメガネで外出すると、遠くがボヤけるし、足元の段差も見えなくて危ない」と言うことを言っていた。
三郎は老眼鏡以外必要ないので、メガネをかけている人の気持ちがよくわからない。
今日は外出用の遠くを見るためのメガネを作ってもらうつもりでいた。
メガネ屋さんにそのことを告げると、願客データから母江のカルテと購入履歴が見つかった。
それによると今までいくつかこの店でメガネを買っているが、遠くを見るためのメガネは作った事がない、と思ったが、よく見ると最初の1回目の時に作っていた。が、それだと近くが見えないからと言って作り替えた、と書いてあった。
メガネ屋さんによると、遠近両用タイプと言うのは慣れが必要とのことで、母江ほど高齢になってしまうと感覚的に使いこなすのは無理とのこと。
それなら視力検査をしてもらえないかと頼んだ。母江はすぐにメガネを無くしたり、壊すのでお得意様なのだ。
視力だけでなく乱視もわかる測定機を使い調べてもらった。しかし問題はメガネ屋さんが言っていることを理解できるだろうか心配だった。ところがそれは杞憂に終わった。
メガネ屋さんがモニターを見ながら、「はい、この文字を読んでください。次はこの点が、先と後ではどちらがはっきり見えますか?」
などの質問をしっかり理解していた。このテストが長谷川式なら満点だ。
結果として裸眼で0.5、メガネをかけても0.6にしかならないそうだ。
今あるメガネを老眼鏡として使い、外出の時はメガネはかけない方が良いそうだ。
メガネ屋さんとしては売り上げはないが、とても親切に教えてくれた。