早春の候

母をディサービスに連れていったあと、いつものように掃除洗濯、母のシーツも洗った。今まで乾きが悪かったが、春になりコインランドリーで乾燥機に入れる必要がなくなった。

 

 

洗濯が終わると、今日は古い方のiPhoneのバッテリー交換をしに秋葉原に行った。明日3月から3000円の値上げになるので、2日前に予約を入れたらギリギリで予約が取れた。

久しぶりの一人での外出で気晴らしにもなったし、春めいた良い天気で気分も高揚した。電車の中で妹の弁護士に色々と書いてみよう思った。それまでは話がまとまってから手紙を出そうと思っていたが、構うことはない、いっさいを委任されたというのだから、妹に書く内容をそのまま弁護士に書こう。まとまりのない文章だろうが、気にしない。識字障害者が司法試験を合格した弁護士先生に手紙を書く。それだけでウキウキしてきた。

 

家に帰ってから、いつもで待ってもメールの返事が来ないので、こちらの弁護士先生に電話をして、木曜日の何時に行けば良いかを聞いた。午後1時に決まった。電話の感じからするとすっかり忘れられていたようだ。そんなものだ。こっちはお忙しい弁護士先生のたくさんある案件の中のとるに足らない小さな案件の一つだ。

 

以下、さっき投函した妹の弁護士先生への手紙

 

謹啓　早春の候、ますますのご清祥のこととお慶び申し上げます。

我が父、何某々々から相続した東京都練馬区の物件についてのご連絡とご了承ください。実は先日家の排水溝を清掃業者に頼みました。清掃作業は2時間ほどで終わりましたが、その時に屋外の排水溝に大きな穴が見つかりました。まだ細かい見積書などはできておりませんが、だいたいのところ、３０万円から４０万円ほどかかるという話です。築５０年の家なので、他にも色々修理が必要な箇所がありそうです。

そこでその費用を相続人たちで賄うのが筋と思い、長女何某氏の代理人である、貴殿方にお手紙を書いています。現在この家の登記の名義は５人であります。母の何某が１／６、残りの５／６を相続により４当分して長男　何某1、次男　何某2、三男　何某3、そして長女何某氏の名義になっています。

そこでその費用もそのように支払いをするべきではないかと思うのが、三男　何某3の考え方です。例えば費用が10万円なら16,666円が母が支払う分。そして残りの相続人が各自20,833円払い、割り切れない端数に関しては、その時々に応じて誰かが負担をする、というのはいかがでしょうか？今回の件はまだ業者に頼むかどうかも決まっておりません。次男　何某2が申すには、セメントを買って次男　何某2が修理をしても良いが、手先が器用な長男　何某1に任せるという案もある。いずれにしても費用は発生いたしますので、上のようにしたいと思います。しかしながら、長女何某氏はまた別なお考えがあるのではないかと思います。そのこと長女何某氏から委任を受けております貴殿方にお尋ね申し上げます。

なおご不明な点などございましたら、三男　何某3までご教示くださいますようお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　謹白