幸い母江の便秘の方はよくなっているようだ。明治のR-1を明日あたりから飲ませてみることにする。ビオフェルミンはもう少し様子見。それといちじくが売っていたら買っておこう。
昼間に三郎が大便をしていると、ベルがなった。そういう時次郎は相変わらず役に立たない。正直早く家から出ていってくれないかと切に願った。4回目のベルでようやくうんちがキレイに拭けたので門まで出ていった。
「Kと申します、お母様いらっしゃいますか?」と言うのですぐにピンときた。
先日母江に頼まれてこのKさん宛にハガキを投函したのを思い出した。
「母はいますが、認知症です」と言うと
「ああ、そうですか。ハガキが来てのですが、『明けましておめでとう』と書いてあったのでおかしいな、と思っていました」
「時間の感覚がおかしくなってますが、会話はできますので会ってもらえますか」と言って玄関まで案内をした。
洋間に上がってもらおうとしたが、「お昼の支度があり、ちょっと寄っただけ」と言って少し話しただけで帰っていった。
帰り際に「誰かと話すと母も喜びますので、また今度ゆっくりいらしてください」とお願いをした。
午後はこの間の遺言書を少し書き換えて自筆にした。識字障害者だから何度も書き直して苦労した。数年前に財産目録は自筆の必要がなくなったので、遺言書自体もいづれはワープロ打ちでよくなる日が来るのではないだろうか。
とりあえず完成したので早ければ来週には法務局へ提出できそうだ。