午前中、歯医者に行ってきた。去年 帰国した時から1年前の今くらいの時期まで通って虫歯や親知らずを抜いてもらったりしていた。ニュージーランドでは歯の治療はとても高いので、日本にいる間に完治させておきたかった。
日本を去る前に虫歯チェックとクリーニングをお願いした。幸い1年の間にどこも悪くなっていなかった。
歯医者は隣の駅にあり、歩いていくとちょうど良い運動になる。歯医者の近くのアパートに白いねこが住んでいてちょっと挨拶をしていこうかと思ったが、今日は不在、というかアパートの中で寝ていたのかもしれない。とにかく会えなかった。
猫のアパートを過ぎて歩いていると、今度はシルバーカーを押したおじいさんがいた。介護士をやっている中学の同級生が「男はプライドが高いので、シルバーカーを使わない」と言っていたのを思い出しながら見ていると、後ろの車輪が回っていないのに気がついた。
「おじいさん、車輪が回っていません。もしかしたらロックがかかっているのかもしれません」
ブレーキレバーを握るとロックが解除された。
「こりゃあ、ぜんぜん違う」と言って去っていった。
ねこは喜ばすことはできなかったが、おじいさんは喜んでいた様だった。