kiyogat’s diary

2023年の1月にブログを始めました。

バカと無知

橘玲著の「バカと無知」を読み終えた。

父が去年亡くなり、ニュージーランドから帰国して相続に関してきょうだい間で話し合いになった。

このブログはそもそも、自分の考えを少しでもまとめるつもりで始めた。だが、話し合いは今に至るまでまとまっていない。

妹が突然弁護士を立ててきて話し合いを拒絶したので話し合いも出来なくなったからだ。

なぜそうなってしまったのか?

この本を読むと、私が妹や他のきょうだいに感じていたことを具体例や研究結果を通じて説明してくれているようだった。

「バカは自分がバカであることに気づいていない」

「能力の低い者は自分を過大評価し、高い者は過小評価する。結果としてバカと利口が熟議してしまう悲劇が生まれる」

「知らないことを知らないので対処のしようがない」

特に興味深かったのは赤ちゃんや幼児を使っての実験だ。

「赤ちゃんは平等、公平などの正義は社会的に学習する以前に脳にプログラムされているらしい」

「子供たちは不公平に敏感だが、それを意識するのは自分の取り分が他の子より少ない時だけ」

その他、著者は過去や現代に起こった社会問題についても例を挙げてわかりやすく説明してくれている。