kiyogat’s diary

2023年の1月にブログを始めました。

ケアマネージャー

今日は月に一度のケアマネさんが来てくれて、話を聞いてくれる日だ。
部屋に案内したときに母がトイレに入っていたので、先に二人だけで話をした。

「お母様のご様子はいかがですか?」
認知症が進んだように思います。『この家を追い出されるかもしれない』と言って昨日も夜中に起こされました。この家を絶対に追い出されることはない、と何度も説明したけどわかってくれません。それと区役所に相談すれば何でも解決すると思っているので、それもやめてもらいたくて説明しましたが、わかってくれませんね」

などと話をしていると、母がトイレから出てきて席についた。
ケアマネさんは母に質問をした。

「どうですか、最近何か困ったこととかありませんか?」
「いいえ、何にもありません。この子は良くしてくれるし、ディサービスではみんな親切でよくしてくれます。お風呂にも入れてくれて、お昼は美味しいし、それが終わったらお3時でしょ。何でもしてくれて、みんなとあんな嫁がいてくれたらいいよねって話しているんですよ」
と矢継ぎ早に話してとても楽しそうだ。私が最初にケアマネさんと話した内容と全然違う。

一体どっちの母が本当の母なのだろう、と考えたときに躁鬱病という病気が頭に浮かんだ。認知症の症状で鬱のときによくない妄想に支配され、皆と話したりして、躁のスイッチが入ると妄想も鬱の気持ちも頭から消えてしまうのかもしれない。

直近のことを記憶することが苦手になっているが、最近のニュースの話もした。双子の男の子がマンションから飛び降りて死亡した事件のことを話した。母がニュースを見ると、主に「可愛いねえ」と「やだねえ」に分かれる。子供や動物のニュースは「可愛いねえ」で、戦争や事故のニュースは「やだねえ」だ。子供が死亡するニュースは特に深く記憶に残るのだろう。