kiyogat’s diary

2023年の1月にブログを始めました。

認知症

母は92歳で認知症である。しかし本も読むこともできるし、セーターも編めるし、ちゃんと会話もできるので、母のことを認知症だと気が付かない人もいると思う。

 

私は三男で半年ほど前から東京の実家に戻ってきて、今は次男の兄と高齢の母と3人暮らしだ。次男は5年前に実家に戻ってきてそれ以来ここで暮らしている。

 

次男が暮らし始めたきっかけは高齢の父と母だけで一軒家に住んでいたが、火事で家が半焼した。原因は父がどこかからか拾ってきたこたつに引火したらしい。それで年寄りだけでは危険と思いいっしょにくらしはじめた。最初は兄の家族も住んでいたが、兄嫁はイギリス人で、今は向こうに戻り兄だけが実家に留まった。

 

去年の3月にその高齢の父が亡くなり、そして6月に私がニュージーランドから戻ってきた。実は次男とは子供のころから仲が悪く40年ほどまともに口をきいていなかった。そしてその次男が親の金を使い込んでいるという話を長男と長女である下の妹から話を聞いていた。

 

ところが40年ぶりに話をしてみれば、金を使い込んでいるというのは、認知症の母の妄想だということらしい。あとになってみれば、そのとき母のことを認知症だとわかっていたのはいっしょに暮していた次男だけだったのだ。