母江を風呂に入れて、時計を見たら4時50分だった。
月曜日に姫子の弁護士に電話をかけて返事の催促の伝言を残したが、なんの返事もない。
この時間ならもしかしたら事務所にいるかもしれないと思い、ダメもとで電話をした。
弁護士から来た手紙には二人の弁護士の連名になっており、月曜日は二人ともいなかった。多分居留守だろうが、今回も外出中だと言う。
なのでまた同じような伝言を受付嬢に残した。
「もう半年間も何の返事もないのでどうなっていますか?」
最初の頃は司法試験に受かったお偉い先生と思い、しゃっちょこばっていたが、もうその感覚は失せた。所詮ただのボンボンやで。向こうがボンボンならこっちはバカボンや。負けてたまるか!
3分後に電話が鳴った。なんだ、やっぱり居留守か。
弁「明日、手紙を出します」とのことだ。
以前、返事が来なくて1ヶ月の間に10通ほど弁護士宛に手紙を書いたが、1週間のうちに2回電話をする方が効果があることがわかった。
しかしほんの短い間だが、弁護士とやりとりをしていると、いつものように母江の着替えを洗濯機の上に出すのを忘れてしまった。リハビリパンツもそのまま履いていた。
ディサービスの連絡帳には「3:30排尿あり」とだけ記入されていて「パッド交換済み」がなかった。
パッド交換されていてもかなり重量が増している時もある。「パンツ替えてくれる?」と訊いてみたが、「このままでいいよ」と一蹴されてしまった。