入れ歯が見つからないので、というかいつどこで外したのか覚えていないので、入れ歯なしでファミレスに朝食を食べに行った。いつもの目玉焼き定食だが、ご飯と目玉焼きは入れ歯なしでも食べれる。ベーコンとソーセージは食べないので、いつも三郎がいただいていた。そして肝心の野菜をあまり食べないのはいつものことだが、今日は歯がないので残さず食べるように強要はしなかった。
帰り道、足の具合を訊くと、スネではなく、太ももが痛いと言った。素人考えだが、膝の痛みをカバーするため、その上か下かに負担がかかるのではないだろうか。
帰宅をすると、すぐにディサービスの準備をして送り届けた。よく面倒を見てくれる介護士さんが居たので、
今日は入れ歯がないこと、太ももが痛いので、入浴後に湿布を貼ってもらいたいことを伝えた。
昨日は外出もしたが、入れ歯は家、それも母江の部屋にある可能性が一番高い。特に枕の下、ベッドの下が怪しい。
布団カバー、シーツを剥がし、ベッドをどかしてみたが、見つからなかった。
ベッド脇に掛けてある小物入れに、未使用の郵便伝票の中から歯が顔を出していた。