kiyogat’s diary

2023年の1月にブログを始めました。

太郎からのメール

長男からメールが来たので返事を書いた。




 今回は弁護士さんに送ったメールを何度も何度も読み直し本当に悲しくなりました。三郎は一本気で曲がった事が嫌いで絶対に信念を貫き通す性格は子供の頃から変わってないと思います。三郎と違い私は優柔不断で争い事が嫌いで和を求める性格です。
 
 三郎には店の開店当時私の不祥事から無理矢理手伝わせた経緯から兄弟の中でも1番負い目を感じる存在です。姫子に関してはまだ自分が家から出る前、素行の悪さから兄貴風を吹かして思い切り叱って髪の毛を掴み玄関から外に引きずり出した事を思い出します。


その頃は正義感に溢れ何としてもまともな妹になって欲しくてよく叱ったと記憶しています。
しかしそれぞれが家庭を持ち兄弟の絆は薄れ家庭同士の付き合いになった今この先一生歪み合い憎しみ合っていては何も生まれない様な気がします。血は水よりも濃いので
 
 三郎がお袋にしてる世話は誰よりも感謝しているし頼りにしています。

 姫子と弁護士に対しぶつかるのは無謀な挑戦で勝ち目のない戦いだと思います。言いなりになるのは三郎にとって断腸の思いだと思いますが〝負けるが勝ち゛と思い我慢してもらう事は出来ませんか?頼りない兄ですがお願いします。






太郎様


三郎が書いた弁護士に宛てた手紙の前に三郎がタイプした弁護士からの手紙を読んだ時はどのように感じましたか?姫子が三郎に対して自分では難しいことは書けないので、弁護士が代弁した手紙です。悲しくならなかったのでしょうか?

三郎は何ヶ所か笑いを取ろうとして書きました。実際、今朝手紙を投函する前に母江に読ませたところ、笑ってくれました。
そして一筆つけ加えてくれました。「異存ありません」と。

三郎に対して追い目を感じる必要はありません。あの時は迷惑でしたが、結果的に最初に働いていた店よりは辞めやすい環境を作ってくれました。おかげで日本から脱出できました。なので今は感謝しています。

姫子は太郎に掴み玄関に外に引きずり出した事を今でも忘れずにいると思います。姫子なら復讐すると思います。いつか髪の毛を掴み外に引きずり出されるかもしれませんので、気をつけてください。

勝つとか負けるとかではありません。

例えばの話ですが、明日、三郎は死ぬかもしれません。今日できることをやらないで死ぬのは嫌だ、と言っています。