税務署から帰ってきて、粗暴な性格の次男に確定申告には令和３年度の父の確定申告の控えが必要だと教えた。
しばらくすると今度は母がディサービスの送迎車で帰ってきた。帰ってくるなり下着が欲しいので買い物に行きたいと言い出した。
衣服類は電車で一駅行くと安く売っている店があるので、そこまで連れて行った。
買い物を済ませて、１階のスーパーで今夜のおかずを買って、駅に向かうと「そこで餃子でも食べていこう」と言うので、「今、ご飯のおかずを買ったばかりだよ」と言って電車に乗せた。
駅から家に向かう途中で脚が痛いと言うので、「ディサービスに１日いて、すぐに買い物に行ったのだから疲れて痛くなるのは当たり前だよ」と言ってあげたが、目の前をバスが通ると、「あのバスに乗って本を買いに行きたいねえ」と懲りずに言う。
地元の商店街はすっかり廃れてしまい、何を買うにも近隣の街に行かなくてはならない。買い物が大好きな母はちょっと目を離すと勝手にバスでも電車でも乗って出かけてしまう。特にバスはステップがあるので乗り降りの際にバランスを崩して転倒の恐れがある。
この半年で１０回以上転んだが幸い大事には至っていない。運がいいのか、転び方が上手いのか、骨が丈夫なのか、あるいはその全部だろう。そして転んだことも忘れまた出かけるの繰り返し。
