つづきです。
全財産を盗られたと書きましたが、正確にはUS$10紙幣をいざと言う時のために隠しておきました。
マラウイはアフリカの中でも最貧国の一つで10ドルあれば数日はなんとかなりました。
銀行に行きマラウイのお金に換えてもらいました。
次にアメックスのトラベラーチェックの番号をを控えておいた手帳を出してアメックスに電話をしました。
盗まれたのが、首都のリロングウエイだったのが、せめてもの救いでした。再発行は24時間以内にできました。が、そのトラベラーズチェックを換金に多少手間がかかりました。換金するにはパスポートが必要とのことです。そのパスポートが盗られてしまって身分を証明するものがありません。
そのことを銀行の受付嬢に説明して、あとはゴリ押しで押し切って現金に換えてもらえました。
次はパスポートです。そのためには日本大使館を探さなくてはなりません。当時はスマホもインターネットもないので、人に訊くしかありません。
”Where is Japan Embassy?”
何人かに質問をすると、「それなら〜〜に行け」と言うので、
言われるままにそちらの方向に行くと、日本大使館ではなく海外青年協力隊の事務所に行き着きました。
そこで江頭さんと言う人に会いました。その人からマラウイには日本大使館はないと言う事実を知らされました。
注:ネットで検索をすると今はマラウイに日本大使館があるようです。
つづく