昨晩、飛行機の中で太郎に貸した「地球の歩き方」は機内に忘れたことが発覚。
座席のポケットをチェックしなかった三郎のミスでもある。
あとはスマホの情報だけが頼りだ。
昨日はいつものようにほとんど寝れずに明け方ウトウトしかけたころに太郎のアラーム鳴った。明日の朝はアラームは鳴らないようにセットしてもらうようにお願いをした。
確か「地球の歩き方」に明洞にあるお粥屋さんが紹介されていたので、そこに行こうとしたが、朝早すぎて営業していないことがわかった。街を散歩していると、別のお粥屋さんが見つかったので入った。宮崎県のローカルテレビ局が食レポをしていた。
カメラに見映えよく撮るために冷めてしまい、日本語が堪能な店の人に温めてもらっていた。
その店を出て歩いていると両替屋があったので2万円をウォンに替えた。昨日より少しだけレートが上がっていた。
2万円=18万ウォン
一旦ホテルへ戻りキョンボックンへタクシーで行った。車椅子を乗せるため少し大きめのタクシーを使った。大型タクシーは普通のタクシーより割高だ。
キョンボックンは石畳みがデコボコで車椅子には不向きだったが、正面を過ぎてしまえば、あとは何とかなった。
隣接している国立民族博物館で紅葉が始まったばかりの木々を観ながら優雅に飲むカプチーノは心を落ち着かせてくれた。
昼食を食べに東大門の市場に行くためにタクシーで移動。タクシーの運転手は英語が喋れない人が多いようだ。
グーグル翻訳アプリで会話すると「お母さんを連れて旅行?」と言っているようなので「そう、そう」と言うと言うと、タクシー料金が1万ウォンしていたのに8千ウォンに負けてくれた。2割も安くしてくれるタクシー運転手に初めて会った。
東大門では日本であり得ない屋台で食事。ビビンバを注文したが、いまのところなにを食べてもウマい。
ホテルに帰るためにタクシーを拾ったが、最初のタクシーは「ミョンドン」というと「ダメダメ」といったゼスチャーで拒否した。2台目のタクシーでホテルに戻り昼寝したら少し元気になった。
昨日風呂に入らなかった母江を風呂に入れた。バスタブとシャワーが一体化しているタイプでバスタブのお湯に浸かったあとすぐに出ようとしたので、シャンプーで頭を洗わせてきれいにした。環境が変わったらなにもまともにはできなくなっている。
夜景を観に南山公園にあるソウルタワーに行くことにした。
ホテルのフロントでタクシー運転手に見せるため、「ケーブルカーの駐車場までの行きたい」と書いてもらいたかったが、先に日本人女性の客が部屋への行き方を日本語で訊いていたのに、横柄な英語で「そこのエレベーターで上に上がれ」と言い、女性客もフロントマンも嫌な顔をしていた。
その横柄男に「ハニョハセヨ」と言うと男は
返事もしない。
「お客が挨拶しているのになぜなにも言わない?疲れているのか?」
「そんなこと関係ないだろ」
「5万ウォン札を両替して」と言ってもやらないし、ここまであからさまに態度の悪いホテル従業員を久しぶりに見た。
なのでとなりにいた女性従業員にお願いして両替とタクシーに見せるメモを書いてもらった。
そのメモをもってタクシーを捕まえようとおもったが、メモを見せると断られてしまった。
別の予約したお客を待っていた運転手が「そのメモはタクシーに乗ったらみせろ」と言っていた。どうやら移動距離が短過ぎたようだ。そういう理由で昼間も東大門から明洞に行こうしたら断られたのだろう。
結局ケーブルカー乗り場までは母江を車椅子に乗せて歩いて行った。
とてもたくさんの人たちが順番待ちをしていて上に上がるまで数時間かかった。
日曜日と満月が重なったせいで余計に混雑していたのかもしれない。