最近毎日のようにシーツを洗っている。もう肛門の締まりがなくなっているのではないかと思う。ディサービスで午前中に風呂に入れてもらって2回リハパンを変えてもらっても、夕方に風呂に入れて、パンツを見ると便失禁が当たり前。ベッドに座って自分でリハパンを変えるから、シーツの同じ場所が汚れてしまう。
今日、また証券会社にお金が入っているから今度行ってもらってくると言う話になった。
「それはこの間、電話して確認したよ」
「知らないよ」
「知らないじゃなくて忘れたんだよ」
「ウソ」
「ウソじゃないよ」
「いいよ、一人で行って訊いてくるから」
こうなってしまうと埒があかない。
「そう言うお金の執着心が姫子にそのまま遺伝した。世の中のお金は全部自分のモノのように感じてしまうんだよ」
もう何を言ってもお金のことが頭から離れなくなってしまった。
たぶん、目を離したら、一人で出掛けてしまうだろう。一緒にオフィスまで行ったとしても、その場では諦めても、1ヶ月もすればまた忘れて同じことが起こる。