天気予報通り雨があがったので、役所に出向きました。
まずは入国手続きを行なった時のように、事情を説明しました。
「妻の実家で不幸があり急遽9月に日本に帰国をしてその際、入国手続きをしましたが、私の方は一段落したのでニュージーランドに帰ることになりました。
しかし私の母も高齢でいつ何が起きて、また再入国することになるかもしれませんが、それが1年以内になるのか1年以後になるのかまではわかりません。
なのでこのまま住民票を残すべきでしょうか?」私のこれよりももっともっと長い説明に対して、
「それはお客様次第です」との簡潔な答えでした。
いつからお役所で手続きに来た人のことを『お客様』と言うようになったのかは知りませんが、昔はもっと横柄な人が多かったと記憶していますが、今日の人は淡々と事務的に答える人でした。
とにかくその人にとって私の事情はある意味どうでもよく、要は住民票を抜くのか、抜かないのかというのがポイントのようです。
「わかりました。それでは出国手続きをします」と答えたので、用紙を2枚もらいました。
一枚は転出届で、もう一枚はマイナンバーカードを海外在住者用にするためのものでした。
去年11月に出国手続きの時はマイナンバーカードの失効手続きだったので簡単でしたが、今年の5月末からは海外在住者もカードを保持することできるようになりました。問題は制度が変わったばかりなので前例があまりなく役所の方もよくわかっていないと別の人が言っていました。
そしてその用紙にメールアドレスを記入する欄があり、そのメールアドレスにもフリガナを書かねばならないので、どのように書くのか訊いてみるとiにはアイ、oにはオーと、要するに数字かアルファベットのどちらかわかるようにしてほしいそうです。
さらに私がタッチスクリーンPCで暗証番号を入力して出てきた個人情報に間違えがないか、一語一句を二人がかりで確認作業していました。
なんだかデジタルのはずなのにとってもアナログです。