昨晩遅くにハットにつくと先客の女性がいました。すでに寝袋に包まっていたので、あまり音をたてないように食事の支度をしました。
本当はテアナウから持ってきたご飯を炊きたかったのですが、時間がかかるので簡単なものにして、ご飯は翌朝用に研いで乾燥椎茸もいっしょに入れておきました。
朝起きてすぐに炊き出して食べると椎茸のダシがよく出て美味しくて、こういう繊細な味は日本人でないとわからないよな、としみじみ思いましたが、ここはガツンと高カロリー食にしたいので最後のチーズとサラミもいっしょに食べました。すると和食からいきなり洋食に様変わりしました。いい加減なものです。
6km先のFern Burn Hutには10時45分に着くと、すぐにハットでいっしょだった女性も到着してちょっと早いですがランチにしました。
彼女はカナダから20年ほど前に移住して今は北島のケリケリに住んでいて、もう少しすると息子がクリスマス休暇を取ってこっちにやってくるので、いっしょに歩くそうです。
「ブラフから始めると、Long Woods Trailがあるでしょ?あの泥沼のようなトレイルがあまりひどいもんだから、テアラロアを断念する人がいるの。
でもね、北島から始めても、同じようなトレイルがあるの。そこを越えるとちょっとマシになるのよね」
彼女はケープレインガから家が近いこともあり、北島の最初のトレイルも経験済みみでした。話を聞いていると、最初の試練はまるでテアラロアに試されているように感じました。
山道を下っていくと森の中を歩きましたが、その辺りまでくるとトレイルは整備されていてすぐにワナカ湖畔に出ました。ここから町までは20kmほどありますが、ホリデーパークがあったので、ここで一泊することにしました。