昨日のキャンプ場の受付嬢は最初にテントサイトは22ドルと言ったのに会計の時になってから44ドルだと言い出しました。
「さっき22ドルって言わなかったっけ?」
「ミニマムチャージが44ドルなの」
「じゃあいい、アディオス!」と言って出ていこうとしたら、後ろにいたポジションが少し高そうなおじさんが、
「ほら、TAウォーカーにはこのBBQエリアを21ドルでいいから」と言ってくれて話がまとまりました。
そのキャンプ場を朝8時に出ていき、湖沿いに歩き始めました。
高低差の激しかった2日前のトレイルと比べると町の散歩道はとてつもなく楽に歩けます。
ワナカにはお昼過ぎに着きました。久しぶりに見るワナカの町並みはかなりモダンに生まれ変わっていました。
インフォメーションがあったので、ランチで安くてお勧めの店を訊いてみるとチャイニーズを勧めてくれました。その子も名前がチャイニーズだったのできっとよく行く店なのでしょう。
そこの店で炒麺とビールを注文しました。
お腹がいっぱいになり、
もう一度インフォメーションに戻り、バックパックのストラップの一つが取れてしまったので直す所がないか尋ねました。
隣の隣の店がスポーツ店なのでそこで訊いてみてはどうか、と言うので行ってみました。
この店の店員さんはお直し専門の店を教えてくれたけど、遠いのでスーパーマーケットでソーイングセットを買った方がいいと言うのスーパーに向かって歩きました。
よく考えたら針一本あればいいのです。糸はデンタルフロスで代用できます。それにワナカにはスポーツ店がたくさんあるので、針を貸してくれる店を訊いてまわりました。
5、6軒回って針を貸してくれた店は1軒だけでしたが、その針が太くてストラップに刺さりません。
諦めてスーパーマーケットでソーイングキットではなくそれより安い針20本セットを買いました。
ついでに今晩の夕食の食材とビールも買いました。
ここでこのビールで問題が起こりました。私が昼食時にビールを飲んでアルコールを帯びているので、売ることができないそうです。
ランチを食べたのは1時間以上前でビール1本だけです。その後5、6軒店を廻ってスーパーにきて、このあと車を運転するわけでもありません。歩いてここから10km以上離れたキャンプ場まで行ってそこでのディナー用にビールを1本買いたいだけです。なにを言っても売ってくれません。山には山のルールがあり、町には町のルールがあるようです。
ワナカの町の中心から2時間歩いて町外れのキャンプ場に到着。そこの受付嬢にスーパーでビールを売ってくれなかったことを話しました。
「私ならマネージャーと掛け合うわ」と共感してくれました。そして私が買ってきた針でバックパックを直しながら、夕食の支度をしているとビールの差し入れをしてくれました。
お金を払おうとすると
“Merry Christmas!”
と笑顔をくれました。