天気予報以上に悪い天気で、朝から雨がずっと降り続きました。
小屋に泊まった人たちは、皆さん下山を決めたようです。
予定としては雲取山に登るつもりでしたが、山頂に行ってもなにも見えないのはわかっていたので、テント場で知りあった人から聞いた「三条の湯」に行ってみたくなりました。
雲取山は標高2017mで東京都の最高峰で百名山の中にも入っています。
とりあえず東京で生まれ育った者としては一度は登っておいたほうがよいと思ったので、まずは雲取山を目指しました。
濡れたテントのせいもあり昨日より足取りは重く、なかなか前に進めません。
目の前にりっぱな小屋が現れました。ところが中にだれもいません。よく見たら避難小屋でした。昨日の嵐になったらぶっ飛びそうな七ツ石山小屋に比べたらずいぶん新しくてガッシリしています。
少し早めですが、昼ごはんにしました。お湯を沸かすだけでできるので片付けも簡単です。
その小屋のそばに三条の湯の道標が立っていましたが、まずは山頂をと思って歩き始めるとすぐに山頂についてしまいました。でも景色は何も見えません。
雲取山山荘小屋には行かず、三条の湯の方角に向かいました。
途中まで道標が出ていたのに途中から見当たらなくなり、木の枝に巻いてあるピンクのテープだけが頼りになりました。
iPhone のMapで近くまできたのはわかるのに小屋が見つかりません。どうも通り過ぎたような気がしたのでiPhone で確認をしようとしましたが画面も手も濡れてタッチスクリーンがうまく動作しません。どうにか乾かして操作するとなんとかMapが使えました。そこから15分ほど戻るとテントが一幕見えました。
見上げると小屋が立っていました。受け付けで風呂の事を尋ねると男は偶数時の2、4、6時に入れると言うので4時に入ることにしました。
テント場は沢のすぐ脇にありイス、テーブルも濡れてはいますが、りっぱな物が置いてあります。これで天気がよければ、ベストのサイトです。
濡れたテントを立てた時点で3時そこから濡れたままテントの中でひたすら4時まで待ちました。
4時になったので、風呂場に行きました。今日は小屋泊は1組しかいないので小さい方の風呂しか開いてませんが他にだれもいないので、貸し切り状態でした。
風呂から上がると少しだけ青空がみえて、雨もほとんど止んでいました。
テントの前で持ってきた最後のビールを飲みました。
うまい、信じられないくらいうまい!
だからやめられない。